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自然・防災 / 動植物

クジラ・イルカ・アザラシ(Marine mammals)

概要

NZの海には、クジラ、イルカ、オットセイ、アシカなど多くの海洋哺乳類がいます。全て法律で保護されていて、陸ではアザラシ類からできるだけ20m以上、海ではクジラから50m以上離れるなどのルールがあります。子どものいるイルカの群れと泳ぐことはできません。

詳細

自然保護省(DOC)のページによると、世界のクジラ・イルカ類の半分近くがNZの海で報告されています。NZの在来の哺乳類は、コウモリと海洋哺乳類だけです。

クジラ、イルカ、アザラシ・オットセイ・アシカは、全て海洋哺乳類保護法(Marine Mammals Protection Act 1978)と海洋哺乳類保護規則(Marine Mammals Protection Regulations 1992)で保護されています。

海洋哺乳類に近づくときのルール

DOCの「Sharing our coasts with marine mammals」の内容をまとめます。

陸の上(海岸)

対象ルール
アザラシ・オットセイ・アシカできるだけ20m以上離れる。触らない
オットセイ動物と海の間に立たない
車できるだけ50m以内に近づけない
犬リードをつけ、離れておく

アザラシ類は攻撃することがあり、病気を持っていることもあるため、触ってはいけません。

海の上(船・泳ぎ)

対象ルール
全般300m以内ではアイドリングか波を立てない速度で進む
全般300m以内に入れる船は、航空機も含めて3隻まで
全般周りを回る、進路をふさぐ、群れの間を横切ることはしない
クジラ(シャチ、ゴンドウクジラを含む)50m以上離れる。一緒に泳がない
ヒゲクジラ・マッコウクジラの母子200m以上離れる
イルカ300m以上離れるまで10ノットを超えない。子ども(juveniles)のいる群れと泳がない
水中のアザラシ類船は水際から20m以上、泳ぐ人は5m以上離れる

船で近づくときは、平行に、少し後ろ側から近づきます。

空から(航空機・ドローン)

  • 水平距離で150mより離れる。
  • 動物の真上に影を落とさない。
  • ドローンも航空機と同じルールです。

そのほか

  • 大きな音を立てる、追いかけるなど、動物を乱したり困らせたりしない。
  • えさを与えない。ごみを捨てない。
  • 動物が嫌がるそぶりを見せたら、すぐに離れる。

DOCによると、違反すると最大で2年の懲役または最大NZ$250,000の罰金が科されることがあります(2026年10月時点)。

ヘクターイルカとマウイイルカ

ヘクターイルカ(Hector’s dolphin)とマウイイルカ(Māui dolphin)は、NZにしかいない同じ種のイルカの2つの亜種です。世界で最も小さいイルカで、丸くて黒い背びれが特徴です(DOCのページ)。

ヘクターイルカマウイイルカ
主な生息地南島の周り北島の西海岸(Maunganui BluffからWhanganuiまで)
推定数(1歳以上)約15,000頭約54頭
危険度の分類Nationally vulnerableNationally critical

マウイイルカは、マヌカウ湾(Manukau Harbour)からポート・ワイカト(Port Waikato)の間に特に多くいます。

DOCは、主な脅威として、漁業、トキソプラズマ症などの病気、石油・ガスの探査、船との衝突、採掘、観光、騒音を挙げています。

カイコウラのホエールウォッチング

南島のカイコウラ(Kaikōura)は、マッコウクジラ(sperm whale)を見られる場所として知られています。

  • DOCのマッコウクジラのページによると、マッコウクジラは深い海(200m以上)を好み、カイコウラのような海底谷のある場所にいます。カイコウラには1年中いて、このクジラがこれほど海岸の近くで日常的に見られる場所は世界でほかにありません。
  • DOCは、カイコウラのホエールウォッチングの運営を管理・監視しています。
  • Tourism New Zealandのカイコウラのページによると、カイコウラではクジラ、オットセイ、イルカが1年中沿岸に住んでいて、ホエールウォッチングのツアーは1年を通して1日に何回も出ています。

手順

海洋哺乳類が弱っている、けがをしている、浜に打ち上げられているのを見たときです。

  1. 自分で触ったり、海へ戻そうとしたりしない。
  2. 動物から離れ、犬をリードにつなぐ。
  3. DOCのホットライン「0800 DOC HOT(0800 362 468)」に連絡する。

日本との違い・注意点

  • NZの海岸では、オットセイやアシカに出会うことがあります。近づきすぎず、できるだけ20m以上離れて見ましょう。
  • 泳いでいるときにイルカの群れが来ても、子どものいる群れとは泳いではいけません。クジラとは泳げません。
  • ドローンで撮影するときも、150mより離れるルールがあります。
  • そのほかの野生動物のルールはNZの動植物を読んでください。

関連項目

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