フリーダムキャンプのルール(Freedom camping)
キャンプ場以外の公有地に泊まるフリーダムキャンプは、土地の管理者が決めたルールの範囲で認められます。2026年6月7日からは、車で泊まるには「グリーン・ウォラント」の認証を受けた自己完結型車両が必要で、青い認証は使えません。違反すると1件NZ$200〜NZ$800の反則金の対象です。
詳細
フリーダムキャンプとは
フリーダムキャンプ(freedom camping)は、キャンプ場ではない公有地に泊まることです。govt.nzのページによると、次のどれかに当てはまる場所で、車、テント、簡易な構造物を使って泊まる場合が対象です。
- 車で行ける場所から200m以内
- 干潮時の海岸線から200m以内
- 道路やグレートウォークのトラックの上、またはそこから200m以内
根拠となる法律はフリーダムキャンプ法(Freedom Camping Act 2011)です。キャンピングカーの借り方や設備はキャンピングカーとフリーダムキャンプで詳しく説明しています。
自己完結型車両の認証(グリーン・ウォラント)
車でフリーダムキャンプするには、認証を受けた自己完結型車両(certified self-contained vehicle)であることが求められます。この制度は2023年に、フリーダムキャンプ法などの改正でできました。
主な時期は次のとおりです(MBIEのページと配管・ガス・排水工事の登録機関のページの記載)。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2023年6月7日 | 新しい制度の開始 |
| 2023年12月7日 | 新しい「グリーン・ウォラント(green warrant)」の認証が始まる |
| 2024年12月7日 | 次の段階への移行 |
| 2026年6月7日 | 自家用車の移行期間の終了。この日からグリーン・ウォラントの車だけがフリーダムキャンプできる |
以前の青い認証(blue warrant、青いステッカー)は、フリーダムキャンプには使えなくなりました。
認証の主な条件と仕組みは次のとおりです。
- 車に固定され、車内で使えるトイレがあること。持ち運び式のトイレは認められません。
- 給水、排水、換気、シンク、ふた付きのごみ入れの基準を満たすこと。
- 認証は最長4年間有効です。条件を満たし続けている間に限ります。
- 認証された車は全国の登録簿(register)に記録され、取り締まりの担当者がその場で確認できます。
- フリーダムキャンプの間は、カードサイズのウォラントカード(warrant card)を車内に掲示します。
- 緑色のステッカーは、法的な認証の一部ではありません。
制度は、配管・ガス・排水工事の登録機関(Plumbers, Gasfitters and Drainlayers Board)が管理しています。認証は、同機関が指定した認証機関(Certification Authority)が行います。詳しくは同機関のページで確認してください。
どこで泊まれるか
泊まれる場所を決めるのは、土地を管理するカウンシル(地方自治体)、自然保護省(DOC)、土地情報局(LINZ)です。
| 土地の管理者 | ルール |
|---|---|
| カウンシル | 条例(bylaw)で地域ごとに決めます。例として、町の中心から1km以内は禁止、自己完結型の車だけ、1泊だけ、などがあります。 |
| 自然保護省(DOC) | 保護地では、禁止・制限された場所を除き泊まれます。景観保護区とレクリエーション保護区は、指定のキャンプ場がなければ禁止です。グレートウォークの近くでも、原則としてできません。 |
| 土地情報局(LINZ) | 南島の、LINZが管理する公有地で認められています。 |
DOCの制限区域では、自己完結型の車だけ、または泊まれる日数の上限がある場合があります。DOCの禁止・制限区域はDOCの一覧で確認できます。カウンシルのルールは、各カウンシルのウェブサイトで確認します。
国立公園では、犬を連れてフリーダムキャンプすることはできません。
守るべき基本ルール
DOCのページとgovt.nzは、次の点を挙げています。
- キャンプの制限を示す標識に従う。
- ごみと、人の排せつ物を責任を持って処理する。
- 火をたかない。
- 植物や動物を傷つけない。
- 周りに配慮して行動する。
フリーダムキャンプできない場所では、DOCのキャンプ場や民間のキャンプ場を使います。DOCのキャンプ場はDOCの山小屋とキャンプ場を見てください。
手順
- 車で泊まる場合は、その車がグリーン・ウォラントの認証を受けているか確認する。
- 泊まる地域のカウンシルとDOCのページで、禁止・制限区域を調べる。
- 現地では標識を確認し、ウォラントカードを車内に掲示する。
- ごみと排せつ物は決められた場所で処理する。
- 担当者から退去を求められたら従う。
費用
反則金
主な違反の反則金(infringement fee)は次のとおりです(2026年10月時点のMBIEの一覧の記載)。カウンシル、DOC、LINZのどの土地でも、ほぼ同じ金額です。
| 違反の内容 | 反則金 |
|---|---|
| 条例や、DOC・LINZの禁止・制限に反してフリーダムキャンプする | NZ$400 |
| カウンシルの土地で、自己完結型でない車で全国共通のルールに反して泊まる | NZ$400 |
| 認証された定員より多い人数で泊まる | NZ$400 |
| 違反となるキャンプの準備をする | NZ$400 |
| ウォラントカードを掲示しない | NZ$200 |
| その場所を傷つける、ごみや排せつ物を不適切に捨てる | NZ$800 |
| 担当者から退去を求められて従わない | NZ$600 |
| 改ざん・偽造したウォラントカードや認証書を使う | NZ$600 |
| 情報の提供を拒む、うその情報を伝える | NZ$600 |
認証の費用(自分の車の場合)
- 全国共通の手数料(levy):NZ$120(GST込み、2026年10月時点)
- 検査料:認証機関ごとに異なります
日本との違い・注意点
- 道の駅やパーキングエリアのように、止められる場所ならどこでも車中泊できるわけではありません。NZでは土地の管理者ごとにルールがあります。
- 2026年6月7日からは、グリーン・ウォラントだけが有効です。青い認証の車や、古い案内に注意してください。
- 持ち運び式のトイレを積んでいるだけでは、自己完結型とは認められません。
- ルールは地域ごとに違います。泊まる前に、その地域のカウンシルのウェブサイトを確認してください。
- 制度や区域は変わることがあります。判断に迷うときは、カウンシルやDOCの窓口に問い合わせてください。