地方の携帯電話の電波(Rural mobile coverage)
NZでは、人が住み働く地域の大部分で携帯電話が使えますが、山間部や地方の道路には電波が届かない場所があります。国の事業で、3社が共同で使う基地局の整備が進んでいます。電波の届かない場所で衛星を使ってメッセージを送れるサービスもあります。
詳細
地方の電波の状況
国のインフラ投資機関(National Infrastructure Funding and Financing)によると、携帯電話の電波は、NZの人口の95%以上が住み働く地域に届いています(同機関のRural Mobileのページ)。一方で、山間部、峠道、人の少ない地方には、電波の届かない場所があります。
国の整備事業
国は、地方のインターネットと携帯電話の電波を広げる事業を進めています。ビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)のページでは、主に次の事業が挙げられています(MBIEのページ)。
| 事業 | 内容 |
|---|---|
| 地方ブロードバンド事業 第2期(Rural Broadband Initiative phase 2、RBI2) | 地方と遠隔地の家庭・事業所にブロードバンドを広げる |
| 携帯電話の圏外解消基金(Mobile Black Spot Fund、MBSF) | 国道(state highway)と観光地に携帯電話の電波を届ける |
地方の携帯電話の事業(Rural Mobile Programme)の目的は、国道での安全と、主な観光地での利便性を高めることです(National Infrastructure Funding and Financingのページ)。
Rural Connectivity Group(RCG)
基地局を建てているのは、Rural Connectivity Group(RCG)です。RCGは2017年に国から整備事業者に指名されました。国の通信開発賦課金(Telecommunications Development Levy)と、携帯電話の3社(2degrees、One NZ、Spark)の投資で運営されています(RCGのページ)。
- RCGは、全国に570か所以上の基地局を建てたとしています。
- RCGの基地局は、3社が同じアンテナと無線設備を共同で使います。3社が設備を共有する仕組みは世界で初めてとされています。
- どの会社の利用者でも、RCGの基地局から緊急通報(111)につながります(National Infrastructure Funding and Financingのページ)。
衛星を使ったメッセージ・データ
電波の届かない場所で、衛星を使ってメッセージなどを送れるサービスがあります(2026年10月時点、アルファベット順)。
| 会社 | 主な案内 |
|---|---|
| 2degrees | 2026年中に、衛星を使ったデータ通信を一般のスマートフォンに提供する予定としています。 |
| One NZ | 「Satellite TXT」で、衛星経由でテキスト(SMS・MMS)を送れます。月払いの全プランと、NZ$50以上のプリペイドのプランに含まれ、それ以外はNZ$5/月の追加です。一部のアプリが使える「Satellite Data」もあります。空が見える場所で使い、国土の約40%と沖合85海里までが対象です。 |
| Spark | 一部のプリペイドと月払いのプランに「Spark Satellite」のデータとテキストが含まれます。対応する端末が必要です。 |
対応する端末とプランは会社ごとに違います。使う前に各社のページで確認してください。衛星のサービスで111に連絡できるかどうかは、各社に確認してください。
手順
- 出かける前に、契約している会社の電波の範囲を、各社のページで確認する。
- 電波の届かない場所に行く場合は、行き先と帰る予定を家族や知人に伝えておく。
- 衛星のサービスを使う場合は、端末とプランが対応しているか確認する。
- 電波が届く場所で、緊急速報(Emergency Mobile Alert)を受け取れる設定になっているか確認する(緊急速報)。
費用
衛星のサービスは、プランに含まれる場合と、追加料金がかかる場合があります。この記事に書いた金額は2026年10月時点の各社の案内です。
日本との違い・注意点
- 地方の道路や山間部には、電波の届かない場所があります。都市部と同じように使えるとは限りません。
- 電波の範囲は会社ごとに違います。同じ場所でも、ある会社はつながり、別の会社はつながらないことがあります。
- 緊急時は111に電話します(救急(111)と電話の健康相談)。
- 衛星のサービスは、空が見える屋外で使う必要があります。