火山(Volcanoes)
NZには活動中の火山が複数あり、GeoNetが監視して火山警戒レベル(Volcanic Alert Level)0〜5で状態を知らせています。オークランドも火山地帯の上にあります。多くの人にとって一番起こりやすい被害は火山灰で、マスクやゴーグルの備えが役立ちます。NZに住む人と旅行者向けです。
詳細
火山警戒レベル(Volcanic Alert Level)
NZの火山の状態は、0から5までの火山警戒レベルで表されます。レベルは、火山活動の状況に基づいてGNS Scienceが決めます(GeoNetの火山警戒レベルのページ)。
| レベル | 火山活動 | 主な危険 |
|---|---|---|
| 0 | 火山の異常なし | 火山地帯の環境による危険 |
| 1 | 小さな異常(minor volcanic unrest) | 異常に伴う危険 |
| 2 | 中程度〜高まった異常 | 異常に伴う危険、噴火の可能性 |
| 3 | 小規模な噴火 | 火口付近の噴火の危険 |
| 4 | 中規模な噴火 | 火山の上と周辺の噴火の危険 |
| 5 | 大規模な噴火 | 火山の上とその先まで及ぶ噴火の危険 |
噴火はどのレベルでも起こり得ます。活動は急に変わることがあり、レベルが順番に上がるとは限りません。
レベル1の「異常に伴う危険」には、水蒸気噴火、火山ガス、地震、地すべり、地面の隆起や沈下、温泉の変化、火山泥流(lahar)などが含まれます(GeoNetのルアペフのページ)。
GeoNetが監視している火山
GeoNetの火山のページでは、次の火山・火山地帯の現在の警戒レベルを確認できます。2026年10月時点のレベルは次のとおりです。
| 火山・火山地帯 | レベル(2026年10月時点) |
|---|---|
| ファカアリ/ホワイト島(Whakaari/White Island) | 2 |
| ルアペフ(Ruapehu) | 1 |
| オークランド火山地帯(Auckland Volcanic Field) | 0 |
| メイヤー島(Mayor Island) | 0 |
| ナウルホエ(Ngauruhoe) | 0 |
| ノースランド(Northland) | 0 |
| オカタイナ(Okataina) | 0 |
| ランギターフア/ケルマデック諸島(Rangitāhua/Kermadec Islands) | 0 |
| ロトルア(Rotorua) | 0 |
| タラナキ山(Taranaki Maunga) | 0 |
| タウポ(Taupō) | 0 |
| トンガリロ(Tongariro) | 0 |
レベルは変わります。出かける前に必ずGeoNetで最新の状態を確認してください。
主な火山
- ルアペフ(Ruapehu):標高2,797メートルで北島で一番高い山です。山頂の火口湖(Crater Lake)の水が噴火で雪や氷の上に噴き出し、火山泥流を起こすことがあります。2007年の噴火は約7分間の爆発的な噴火で、ファカパパ(Whakapapa)スキー場を含む2つの谷に火山泥流が流れました(GeoNetのルアペフの説明)。
- トンガリロ(Tongariro):27万5,000年かけてできた複数の火山の集まりです。2012年8月6日と11月21日に、テ・マーリ(Te Māri)で噴火しました(GeoNetのトンガリロの説明)。トンガリロ・アルパイン・クロッシングについてはトンガリロ・アルパイン・クロッシングを参照してください。
- ファカアリ/ホワイト島(Whakaari/White Island):北島の沖48キロメートルにある、NZで現在最も活発な円錐形の火山です。2019年12月9日14時11分に爆発的な噴火が起き、島にいた観光客とガイドが亡くなりました(GeoNetのファカアリの説明)。
- タウポ(Taupō):30万年以上前から噴火してきた大きな火山で、火口の多くはタウポ湖の下にあります。約1,800年前の噴火は、過去5,000年で世界で最も激しい噴火でした(GeoNetのタウポの説明)。
オークランド火山地帯(Auckland Volcanic Field)
オークランドの街は火山地帯の上にあります。GeoNetの説明によると、オークランド市を中心とする約360km²に、53を超える火山が確認されています。
- 高さ150メートル未満の小さな火山丘と、爆発でできた火口が多くあります。
- 噴火は毎回ちがう場所で起きています。
- 最も新しい噴火は約600年前のランギトト(Rangitoto)です。
オークランド緊急事態管理局(Auckland Emergency Management)のページによると、生きている間に噴火が起きる確率は低いと考えられていますが、火山地帯は活動中です。噴火はほとんど前ぶれなく起こることがあり、急いで避難しなければならない場合があります。避難の指示が出たら従ってください。
火山灰への備え
北島の多くの人にとって、一番起こりやすい火山の被害は火山灰です(Get Readyの火山のページ)。オークランド、ベイ・オブ・プレンティ、タイラーフィティ、ホークスベイ、マナワトゥ北部、ノースランド、タラナキ、ワイカトに住む人は、次のものを備えておくよう案内されています。
- 使い捨ての防じんマスク(P2またはN95)とゴーグル
- 電子機器を覆うビニールシート
- 掃除道具(エアダスター、ほうき、シャベル、予備フィルター付きの掃除機)
- 灰を捨てるための丈夫なビニール袋
車にも同じものを積んでおきます。
火山灰が降っているとき
- 屋内にいる。火山灰は健康に害があります。
- 窓とドアを閉め、ヒートポンプ(エアコン)を止める。
- 道路に灰があるときは運転しない。
- ペットは屋内に入れる。
- 外に出るときは、マスク、ゴーグル、丈夫な靴、手袋、長袖・長ズボンを着ける。コンタクトレンズではなく眼鏡を使う。
- ラジオや地域の防災当局(Civil Defence Emergency Management Group)の情報を確認する。
灰が収まった後
- 公式に安全と知らされるまで家に戻らない。
- 被害の写真を撮り、保険会社に連絡する。
- 断水に備え、水はできるだけ節約する。
- 灰を排水溝に流さない。
手順
- 自分の住む地域の火山の危険を、地域の防災当局のページで確認する。
- 地震への備え(地震・津波の備え)に加えて、マスク・ゴーグル・掃除道具を用意する。
- 火山の近くへ出かける前に、GeoNetで警戒レベルを確認する。
- 噴火や避難の指示があったら、公式の情報に従う。
日本との違い・注意点
- NZの火山の状態は、GeoNetの火山警戒レベル(0〜5)で発表されます。旅行中も、レベルの意味は上の表で確認してください。
- 噴火はどのレベルでも起こり得ます。レベルが低くても、火山の近くでは注意してください。
- オークランドの火山地帯では、毎回ちがう場所で噴火が起きています。特定の山だけを見ていればよいわけではありません。
- 住宅の自然災害保険(NHCover)は火山活動も対象です(地震・津波の備え)。